センター試験で受験上の配慮を受けたこと(過敏性腸症候群・不安障害)

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はじめに

私は、2018年のセンター試験において、受験上の配慮を申請し、それが通ってトイレに近い試験室の、出入り口に一番近い席で受験することができました。2021年からは大学入学共通テストになると思いますが、そんなに制度は変わらないのではないかな、と思いますので、参考までに記しておきます。

受験上の配慮を受けるには、診断書と受験上の配慮申請書が必要です。診断書は主治医に書いていただきます。申請書は基本は自分で記入します(現役生の場合は担任の先生の一筆が必要でした)その後、受験上の配慮事項決定通知書が届き、自分の申請した配慮が行われるかどうか確認できます。

私の場合

私の診断書に書かれた病名は、不安障害と過敏性腸症候群でした。具体的な症状としては、緊張時や特定場面(逃げられない場所)における吐き気・腹痛・下痢・手足の痺れ・動悸・からえづき(不思議なことに、どれだけ気持ち悪くてえづいても、実際に吐いてしまうことはないのです)があります。この発作が出ると、いつもトイレに駆け込んで症状が治まるのを待つしかありません。学校では、席を出入り口のそばの席に固定してもらい、なんとか授業を受けていました。申請が通り、配慮を受けられることが分かっていると、少しは安心材料になります。実際、2018年の試験は、受験会場に向かうバスでは発作を起こしたものの、その後は比較的落ちついてセンターを受けることができました。

受験上の配慮を受けることを迷っているあなたへ 

ただ、受験上の配慮を申請することをためらっている受験生の方もいらっしゃるのではないでしょうか。私も、私程度の症状の人間が申請するのは「ズル」なのではないか、と大変悩みました。受験上の配慮のカテゴリーに精神疾患は無いし(その他カテゴリーです)、高校のセンター試験受験説明会でも「この制度を利用できるのは特別な事情がある人のみです」と説明がありました。散々悩んだ末に、現役時は配慮申請をしましたが、一浪時の2019年のセンター試験では配慮を申請しませんでした(浪人生活をしている間に少し症状が良くなった、というのも理由ではあります)。そうしたら、11月に突然不安障害が悪化し、引きこもりの状態になってしまいました。センター試験の前日も大きな発作を起こし、本当に苦しくてセンター試験を受けるのを諦めようか悩んだくらいでした。それでもセンター試験当日に試験会場に向かってみると、奇跡的に席が出入り口に近かったこともあり、何とか受けることができました。しかし、現役の時のように申請しなかったことを心から後悔しました。センター試験は、国公立大志願者にとっては運命を決める試験と言えます。配慮を受けられるなら受ける、というのも一つの選択だと思います。

最後に

申請の仕方などはセンター試験のホームページ(下記リンクは参考までに。令和2年センター試験の情報です)

受験上の配慮案内 | 大学入試センター

に詳しく書いてありますので、受験上の配慮の申請を検討される方は、なるべく早めにご確認ください(直前だと、診断書が間に合わない、などの事態が起こりかねません)