確定申告の事務補助短期バイトin税務署

確定申告に来た人のイラスト

休学の前段階として、税務署で短期アルバイトをしてきた。

目的:休学前の費用稼ぎ+週5勤務を経験する

期間:2月半ば~3月末

勤務時間:午前2時間+休憩1時間+午後3時間半。月~金

時給:1050円(東京都の最低時給+9円)

 

このアルバイトに決まるまで

タウンワークで探してたら発見した。最初は定員オーバーで断られたが、欠員が出たらしく面接してもらえることになった。2対1での面接。特別な質問をされるわけでもなく、その場で「採用の方針で」と伝えられた。ただ、正式な採用通知は後に郵便で届いた。

 

初日

面接で服装自由とは聞いていたものの、税務署という場所柄(公務員バイトのため)きちんとした服装で初日は行くことにした。白シャツ&黒カーディガン+黒スラックス+パンプスで臨んだ。ただ、集合場所に着くとジーンズだったりスニーカーだったりする人が多く、心配は無用だった。集まった人の9割は40代オーバーと思われる主婦の方で、残りの1割が定年退職後と思われる男性と大学生やフリーターの若年層だった。ちょっとしたガイダンス的なものを受けた後は、それぞれ配属場所に向かった。

 

仕事内容

私が配属されたのは、届いたばかりの確定申告書類に下処理を施し、その後の作業が円滑に進むようにする部署だった。中でも私の担当は、既定の場所に2種類のハンコを押すことだった。最初にマニュアルが配られ、それを見ながらこなしていくのだが、マニュアルに載ってない書類もたくさん来る(マニュアルに載っていないのに頻出の書類や、マニュアルに載っているのに最後まで見かけない書類もあった)ので、そういうのは随時正規職員の人に聞きながら進めていった。基本の担当はハンコ押しだったのだが、他の仕事が忙しそうなときは職員さんの指示に従って手伝ったりもした。たまにやる仕事は新鮮で楽しかった。ちなみに、どんなに忙しくても休憩は決まった時間に1時間取れるし、残業も無かった。

 

人間関係

私の配属された部署には、長期のアルバイトが2人、正規職員が1人いた。皆さん優しく、仕事をしていく中で分からないことがあればいつでも聞けた。基本は1人で黙々と作業をこなしていく感じのアルバイトであることに加え、コロナ対策で昼の時間も3分割されていたため、あまり雑談などをすることはなかった。とはいえ、短期のアルバイトでもリピーターの人たちは仲良さげにしていた。一緒に働いていた方のほとんどは、私にとって親世代の方たちだったので、同年代とワイワイやりたい場合は向いていないのかもしれない(正規職員の方によると、会場で納税者の補助をしているのは若い人が多いらしい)他の部署を覗いても、似たような感じだったと思う(たまに、若い人がいる!と思うと、たいてい正規職員)。

 

服装

本当に自由だった。髪を明るめの茶髪に染めてる人もいた。私も、毎日ジーンズにスニーカーという、大学に行くのと同じ服装で通った。スーツを着ているのは正規職員の男性(一部女性)くらいで、オフィスカジュアルぽいのもたいていは正規職員の方だった。

 

学んだこと

・まだまだ紙は現役

E-TAXなどもできて、これでも少しは紙での確定申告も減ったのだと思う。でも、まだまだ紙で確定申告をする人は多いのだな、と感じた。確定申告の締め切り前後は、毎日すごい数の書類が送られてきていた。とても短期アルバイトだけでは処理しきれず、正規職員がヘルプに入っていた。紙に手の水分をものすごい持っていかれてガサガサになるので、ハンドクリームは必須アイテムだった。もしこれが全て電子化できたら…と考えてしまった。

・長時間イスに座って作業するのは大丈夫。ただ、単純作業は辛い

個人的に、デスクワークを5時間半は全く辛くなかった。椅子も座り心地が悪くなかったし。ただ、ずっと同じ単純作業をし続けるのは辛かった。自分で創意工夫できないことが辛さを増しているような気がした(ハンコを押す書類も場所も決まっているので)しばらくしてから、10の書類を一単位としてこなすようにしたら少しは改善されたので、果てしない量に圧倒されていたのかもしれない。

・週5で働くことの辛さ

私は体力的に、まだ週5勤務はきついのだな、と感じた。(正確に言うと精神的に辛かったのかもしれないけれど)祝日のありがたみをひしひしと感じた。ただ、私の働いた税務署は割と柔軟に休暇が取れた(休暇表に希望日を書いておけば休暇が取れる)ので、あまりにしんどい時は休むことができた。おかげで任期満了まで働けたのだと思う。卒後就職したら、さらに通勤(今回の税務署は家から割と近かった)+8時間勤務+残業 が加わると思うと、やっていけるのか本当に心配になってしまった。