とある大学生とコロナウイルス

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いつかはこの状況も終わりを迎え歴史の教科書の一部になると思うので、感染症と共に過ごしている日々の記録を残しておこうと思う。そして、新しく作られたmRNAワクチンを打った感想をここに残しておく。

 

大学生と感染症

現在、私は大学3年生である。この感染症が流行し始めたのは大学1年生から2年生になる春休みだった。そのため、大学2年生になるころから、with感染症の大学生活となっている。感染者を出してクラスターを起こしてはならない。しかし、学生をキャンパスに来させたい。私の通う大学は、この2つの相反する希望を叶えようと割と奮闘してくれていると思う。しかし、大学が首都圏に位置することもあり、入構禁止の期間も長く、取った単位の多くはオンラインだった。そして、工学部だけあって実験や実習の授業もあるが、実習回数の削減や実際に体験する代わりに動画の視聴といった変更が行われた。対面で授業を受けていた過去の学生と比べ、得たものが少なかったように思う。正直、研究に影響を及ぼさないのか不安ではある。

私は、感染症以前からサークルには所属しておらず、友人との関わりもとても薄い。そのため、人間関係の希薄化で悩んでいる、といったことはほぼない。しかし、人との関わりでエネルギーを得るタイプの人だったり、学部卒で就職希望の人には(友人同士の生の声のような)情報不足で大変苦しい状況なのではないか、と推察している。私自身友人と会ったのは片手で収まるくらいの回数しかないため、他の学生がどのような気持ちでこの日々を過ごしているのかはよく分からない。

 

ワクチン

私は、東京都が設置してくれた大学生用の接種会場で2回のワクチンを終えた。ファイザー製であったため、副反応の心配はあまりしていなかった。

1回目

副反応としてあったのは接種部位の痛み程度。48時間くらいで消えたし、そこまで辛くもなかった。他は普通だった。

2回目

1.接種したすぐ後

接種部位の痛み

2.接種後12時間

倦怠感があり、熱を測ると微熱(~38℃)。おとなしくベッドに入る。ひたすらに怠い。

3.接種後12時間~48時間

39℃(最高40℃)まで上昇。寒気もひどい。また、暑いのに寒い、といった不思議な感覚だった。できることは、ベッドで寝がえりを打つことだけ。水を飲みに冷蔵庫まで行くのも辛かった。カロナールと氷枕でいったんは37℃まで下がるものの薬が切れると39℃までぶり返す、といったことの繰り返し。熱が下がっている間はウトウトできた。口にしたのは、ゼリー飲料程度。暇ではあるが、頭痛がひどくスマホの画面を見ることができなかった。

4.接種後48時間~72時間

平熱になるが、怠さが残る。ベッドでゴロゴロして過ごす。

5.接種後72時間~

副反応が終わり、体調も元に戻る。

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予想に反して、しっかり発熱したワクチン接種となった。こんなに熱が上がるのは中学生の時にインフルエンザに罹って以来なので本当にしんどかった。ただ、コロナに罹るよりはきっとずっとマシなのだろうし、何より出来立てのワクチンを無料で打てた(人類の歴史の一頁に参加できた)ことにワクワクした。

 

現在は(2021年10月17日)第5波が収束し、緊急事態宣言も解除された。このまま収まってコロナ前の世界に戻るのか、それともコロナ前とは違う新しい世界になるのか、はたまた第6波があるのか、それは誰にも分からない。私にとって、コロナで制限がかかる世界、というのは生きやすい部分もあった。人との接触が避けられることも、大人数が禁止されリモート中心になることも、常にマスクをしていることも、私にとっては都合の良いことだった。もしコロナがなかったら、私は大学を中退していたかもしれない。アルバイトを経験することもなかったかもしれない。精神疾患の治療にここまで時間を割けなかったかもしれない。しかし、このウイルスが、多くの人の命と健康を奪ったことも、多くの人の生活に暗い影を落としたことも知っている。だから、この状況が続けばいいとは思っていないし、近いうちに終わることを祈っている。そのため私は、制限が無くなる世界に備えて努力しているところである。報われるか分からないが、報われると信じて頑張りたい。

 

実際にコロナに罹って(追記)

2022年の年の瀬、ついに私もこの流行り病に感染した。(最後のワクチン接種は、2022年4月の3回目)その状況を書き残しておこうと思う。

 

<発熱の3日前>

同居家族Aが関西方面に出張

<発熱の2日前>

Aが「なんとなく喉痛い気がする」と言い出す

<発熱の1日前>

アルバイトの前にお買い物に出かけていたら、Aから「発熱したから、解熱剤を買ってきて」とのメール。抗原検査の結果、コロナ陽性。アルバイトを休み、家に帰る。

<発熱日(1日目)>

日付を回ったころから、私も微熱が出始める。朝5時時点で37.5℃を超える。朝6時には38℃超え。その後は、38.5℃~40℃をウロウロする。解熱剤でわずかに下がるがまたぶり返す。とにかく怠い。悪寒がするのに暑い。食欲もなく、水分補給がやっと。昼過ぎには同居家族Bも発熱。

<発熱日の翌日(2日目)>

熱は37.5℃前後で落ち着くように。そのおかげでだいぶ体も楽になる。一方、咳と味覚障害(何を食べても苦い)が出始める。同居家族Cも発熱。私とBが抗原検査をした結果、陰性。インフルエンザを疑う。

<3日目>

熱は平熱よりやや高い状態をキープ。咳が激しくなり、左胸の上部に鈍い痛みを感じる。怠さは波がある。鼻詰まりがあり匂いは9割減、味覚はなし。私とBは2回目、Cは初めての抗原検査をした結果、全員陽性。一家全員でコロナに感染したことが分かる。

<4日目>

状況に変化なし

<5日目>

咳はだいぶ和らぐ。体力を消耗するのか、いくらでも眠れる。嗅覚が回復傾向

<6日目>

久しぶりに味を感じる(ケチャップライス)

<7日目>

状況に変化なし

<8日目>

熱が平熱に戻る

<9日目>

久しぶりに大学へ。アルバイトには行けず休む。味覚は3割程度戻る

<その後>

しばらくして味覚はほぼ戻った。

 

1人コロナになるとマンション住まいの我が家では隔離が難しく、もれなく全員罹った。東京都から食料を支援してもらえたのはありがたかった。何を食べても無味という経験は生まれて初めてでビックリした(みかん缶のシロップが水だと感じる)。インフルエンザでは発熱日に熱が下がり元気になるのに、コロナはしぶとかった…