中学受験体験記3~中学受験本番期~

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連日、場合によっては一日2校受験する


年が明けると、お試し受験が始まる。2月の東京の本命校受験に向けて、近隣の県の学校を受け、試験慣れするのだ。私も、塾からの指示を受け、合格できそうな学校と、厳しそうな学校を一校ずつ受けた。全落ちはメンタルに良くないし、全部合格も気にゆるみにつながるため、良くないらしい。遠くの学校のため、4時起床で向かった。どちらの学校も初めて訪れたもののとても雰囲気が良かったため、落ち着いて受験ができた。予想に反して、私はどちらの学校からも合格を頂いた。家から遠すぎるので入学は辞退したものの、幸先良いスタートだった。その後は、受験までの日数が本当に少なくなり、塾も授業というより受験に望む心構えの説明が多くなったし、合格祈願会も開催された。

いよいよ2月を迎えた。1日目、本命のC校の受験。ぼこぼこにされた。得意なはずの国語ですら記述に自信が持てない。対策したはずのC校特有の図形問題は手も足も出ない。挙句、理科では苦手分野が目白押しだった。終わった瞬間に不合格を確信した。本当は、C校を数日間連続で受ける予定だったのだが、急遽取りやめ、B校に特攻することにした。中学受験は合格発表が出るのが早く、早ければ当日中に、遅くとも数日以内には合否が分かる。そんな中、不合格をつき続けられながら受験を続けるのだ。12歳には、なかなか酷な試練だと思う。2月5日、全入試が終了したときには、私はB校の特攻に失敗し、追加で出願した学校にも落とされ、受かった学校は絶対行くことは無いと思っていた滑り止めのD校だけだった。私は公立に行って高校受験をするつもりだったけれど、父の勧めでD校への進学を決めた。