生まれて初めての状況(感染列島視聴)

f:id:seikimatsu-boo:20200818125827p:plain


ここ最近、自分が生まれて初めての状況が続いている。新型インフルエンザの時は、ここまでではなかった、と記憶している。私が通う大学も5月まで授業を延期することにしているけど、この状況じゃ5月開始すら怪しい。国もいよいよ緊急事態宣言を出すそうだ。経済への打撃も深刻らしく、23卒予定の私は、正社員どころか派遣社員にすらなれない気がして恐ろしい。また、様々な情報があり、しかもそれは刻一刻と変わっていって、何が正しいのか分からない。基本的に引きこもりの私はあまり生活が変わったわけではないのだけど、親が在宅ワークに変わって家にいる時間が増えたり、買い物に気軽に行けなくなったりしているし、何よりこの世の中の空気が辛い。薬が効いて、最近は調子が良かったのだけど、それもまた崩れそう。遠出の練習がてら行こうと思っていたお店や博物館にも行けなくなってしまった。

 

大学生の春休みは、もともととても長い。しかも、さらに伸びたのでこの機会にPrime Studentに登録し、Amazon Prime Videoで時間つぶしをすることにした。その中で、感染列島というタイムリーな映画があったので見てみることにした。

 

新型コロナウイルスは、作中で流行するBLAMEとは違って血を吐いたり血の涙を流したりはしないらしいし、致死率もあそこまで高くないだろう。ただ、作中では今の状況と合致しているところも結構あった。コロナウイルスが流行する前には低かった映画レビューも今は結構上がっているらしい。現実は想像の上を行くのだろう。

作中では、最初、流行中の感染症新型インフルエンザとされた。そこで、発生源とされた養鶏場の娘は学校でいじめに遭う。新型インフルエンザではなく、未知の感染症と分かった後には、養鶏場のオーナーは自殺してしまっていた。今も、医療従事者の方の子供がいじめられたり、保育園に預かってもらえなかったりしているという。私には何もできないが、感染症の患者を差別しないこと、また関係者に対する不当な扱いに対して反対の声を上げることから行っていこうと思う。

また、人工呼吸器が不足し、命の選別をしても、それでも助からない患者がいるシーンも辛かった。医療従事者の方は、自らを感染の危機にさらし、長時間労働で疲弊している中、トリアージを行う、といった描写があった。私にできることは、自分が感染症になって医療資源を食いつぶさないように、家にいるだけだと思う。

最後には、ワクチンが開発され感染症との戦いを乗り切った日本の姿が描かれた。実際には、急激に減った人口や、長い間停滞した経済、など問題は山済みなのだろう。

 

しかも、日本は毎年必ず死者が出るような自然災害に見舞われる。その時、今の状況じゃ避難所を開設することもできないだろう。テレビで見る限り、避難所は3密をすべて満たしている。

テレビで、人と人の接触が80%減れば、新型コロナウイルスは終息に向かっていくとの研究結果を紹介していた。ワクチンも治療薬もない感染症に対抗するには、それくらいしかないのだろう。少しでも早く新型コロナウイルスが終息に向かい、日常生活が戻ってきますように。そして、この感染症で苦しむ人が一人でも少なく済みますように。